日本と欧州の往復にはJAL、ルフトハンザ航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、エミレーツ航空、フィンエアーをこれまで使いましたが、今回偶々flugladen.de(https://www.flugladen.de/)というドイツの格安航空券サイトで日独往復638ユーロで購入し、KLMオランダ航空を試しました。
KLMオランダ空港でのフライトは期待を遥かに上回る快適な旅だったので、注意点含めてレポートします!
安全・快適でちょっと観光気分なアムステルダム空港
ドイツ⇒アムステルダム空港の様子。キャビンアテンダントさんの話すオランダ語がとても新鮮!
日本↔アムステルダムのフライトもそうですが、オランダ人は男女ともに大柄な人が多いせいか、エコノミーでも広々シートで快適です。
アムステルダム空港に時間通りに到着。
国際線の乗り換えゲートをチェックしていると、すぐそこにはオランダ発の有名なビールメーカーのHeinekenのバーが!
オランダ人は高校生くらいからお年寄りまで、本当に多くの人が英語ができるので、空港の表示言語が英語でフリガナがオランダ語です!
オランダ生まれのうさこちゃん、ミッフィーことナインチェ・プラウス!
オランダ名産品のデルフト陶器風の個室でコーヒーが楽しめちゃうカフェ。
たかだか数時間の乗り換えの時間ですが、オランダ観光の気分でちょっとテンションが上り、絶対に使う予定の無い高価なチーズ削りを購入する手前でした。
ドバイ乗り換え、ロンドン乗り換え、ミュンヘン乗り換え、ヘルシンキ乗り換え、色んな乗り換えや国際空港を見てきましたが、アムステルダム空港は豪華さは無いものの、大きすぎず、清潔で秩序が保たれていて、割に安全そうな落ち着いた空港である印象を持ちました。
今回のオランダ航空のフライトで素晴らしいと感激したのは遅延やキャンセルがほとんど無く、多少のトラブルがあってもエコノミークラスの客でも誠実に情報提供なり対応してくれたことです。
日本の高品質サービスや訴訟大国のアメリカ基準なら当たり前田と思うかもしれませんが、欧州系の航空会社は「どうせ訴えて来ないだろう」と利用客側の足元を見て対応を変えたり白を切るのはよくあるのです。
そして、フリークエントフライヤー太客でもない、廉価チケットサイトで購入の個人客や大人しい、英語を喋らない日本人は結構酷い扱いをされると聞きます。
二年前にアムステルダムで遊び回った思い出が非常にいい意味で蘇ります。
快適な国際線と優しいキャビンアテンダント!
本日のフライトは遅延も無く乗り換えもスムースで快適、快適。
オランダと言えばオレンジ公のイメージなのでてっきりオレンジ色の機体を想像していましたが、爽やかな水色でした。
キャビンアテンダントさんの制服も鮮やかな空色でした。
エコノミークラスの国際線あるあるで、待ち時間に颯爽と現れる美人キャビンアテンダントさんを見て「こんな美人にアテンドされるのか!」と喜んでいたら美人は奥のファーストクラス担当で、エコノミークラスには無愛想なお母ちゃんに世話をされる、という経験。
オランダ航空もきっとそんな感じだろう、と思ってたらお年を召されてはいるもののキレイ目なオランダ人の方で、しかも物凄くフレンドリーで合理的で嬉しかったです。
例えば、某航空とかはアメニティグッズや低品質イアホンを半ば押し付けて来ますが、オランダ航空は最初からそもそも無いか、配っている時も要らないと言えば受け取らなくても済みます。
また、離陸して間もなく、「本日は空席が多くありますので、移動をご希望のお客様は添乗員にお申し付けください。」とのアナウンスがあり、隣のカップルが移動してくれたお陰で(しかも移動後にブランケットとか除去してくれた)、快適に国際線の長時間フライトを過ごすことができました。
某悪名高い航空会社なぞは、エコノミークラスの日本人客は文句も英語で喋れないだろうと踏んで便を日本行きだけ何度もキャンセルして、複数便の客を統合して運ぶと聞きます。
それに比べればオランダ航空は神です。
合理的さだけがオランダ航空の売りではありません。
機内食や、食器がいちいちオランダモチーフでとっても可愛いです。
オランダといえば、チューリップ。
オランダといえば、自転車専用道路。
オランダと言えば、埋め立て地でぬかるんだ土地を歩くのに丁度いい木靴!
ピントは合っていませんが、紙ナプキンには風車が描かれています。
KLMオランダ空港のロゴ。
持ち込みのノートパソコンも電源付きで使えます。
日本のパソコンの場合は↓こういうヨーロッパのC型のアダプタが必要です。
美味しくてお腹が空いていたのでいい写真は撮れていませんが(;^ω^)、Tasty Blueテイスティーブルーと呼ばれる、お洒落な青を基調としたデザインに美味しいお料理でした。
夜間消灯の様子。
私は時差ボケしないように日本時間に合わせてずっと起きていたんですが、キャビンアテンダントさんが頻繫に来ては飲み物、スナック、アイスクリームをリクエストしないでも頻繫にニコニコ持って来てくれて、本当に至り尽くせりでした。
繰り返しますが、私はエコノミークラスの客ですよ!
あの特定のキャビンアテンダントさんが優しいだけかな、と思っていたのですが、帰りの便でも殺伐とした空気など全くなく、行きの便と同様に本当に親切でびっくりでした。
日系の航空会社でもサービスがいい所もあるけども、そういう場合は大抵、日本語が通じる事を良い事に過剰サービスを要求する客の対応に追われるのか、私みたいなエコノミークラスの客にはあまり恩恵を受けられず。
もらったポストカード。
オランダ観光や観光客のツボを抑えたオランダ航空のサービスで思うのは、ポーランドやチェコ等と比べても段違いに商売が上手な印象でした。
観光客が観光名所から外に出てちょっと一休みしたいかな、ってポイントにすかさず観光客向きのカフェ(例:レンブラントカフェ)があったり。
小さい国なのに、魅力を伝えるのがとっても上手ですよね。
はい、魅了されました。
日本が近付いて来た時には地名チェックしました。
おかしな表記があれば即、外務省とTwitterに投稿するつもりでチェックしましたが問題はありませんでした。
過去にルフトハンザがやらかしていたので、油断なりません。
帰国便変更も良好
オランダ空港は渡航前から問い合わせの対応が本当に親切です。
ビジネスクラスには光速の返信なのにエコノミークラスの客には同じ惑星に住んでるかも疑わしい位、永遠に音沙汰なしの某欧州系航空会社に比べると本当に素早い返信です。
私は今回の旅は特に色々と問い合わせることが多かったので助かりました。
問い合わせはメールや電話はもちろん可能ですが、Whatsappという、欧米とくに欧州では一番人気のLINEのようなメッセージ送信アプリで、持ち込み荷物からチケットの日程変更、支払方法や空港カウンター手続きに関する問い合わせが独日二か国語対応で、問い合わせ内容によりますが10分前後でただの「ご案内」ではなく、直接問題解決になるような回答をもらえました。
往復638ユーロのエコノミークラスの客相手にこの対応・サービスです。
もう素晴らしいの一言に尽きます。
KLM航空の注意点
日本とヨーロッパを往復する時には全力でお勧めしたいKLMオランダ航空ですが、一つだけ注意点があります。
それは、JAL等の日系のマイレージプログラムには参加していない、スカイチーム加盟なのでマイルが貯まらないことです。
私は偶々格安チケットをゲットしたので気にはなりませんでしたが、マイル集めている人は要注意です。
それと、欧州系の航空会社なのでJALなど日系の航空会社に比べて日本語を話す添乗員は数少ないので、片言の英単語での遣り取りも厳しい方はやっぱり日系の航空会社の方が安心だとは思います。
結論
アムステルダム空港での乗り換え時間は2時間ちょっとで丁度よく、キャビンアテンダントさんもカスタマーサービスも非常に誠実な対応で、ふかふかの大きなシートで快適なフライトは間違いなし。
某欧州系大手航空会社のようにエコノミークラスの客相手には容赦なくキャンセルかましてまとめて送っちゃろ、という荒業は使わなそうですし、日本とヨーロッパの往復には快適・安全なアムステルダム空港経由でKLMオランダ空港でのフライトをお勧めします!
期待以上に快適な旅でした!