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アメリカで大成功を収めた近藤まりえさんのNetflixのお片付け番組は文句無しに面白い!~世界市場で成功の理由も考察

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https://www.imdb.com/title/tt8115560/

 

おそらく世界で今最も注目されている日本人である片付けコンサルタントの近藤まりえさん。

 

彼女の名前を冠したNetflix番組「TYDYING UP with MARIE KONDO」はアメリカを中心に190ヵ国で配信&話題沸騰中です。

 

そんな近藤まりえさんについて考察&まとめました。

 

近藤麻理恵さんは世界で活躍する整理整頓アドバイザー!

 

近藤麻理恵(こんまり)さんは日本はもとより、世界で活躍する整理整頓アドバイザーです。

 

こんまりさんは5歳の時には既に片付けに興味を持ち、19歳には片付けコンサルタントとしての活動を開始。

 

2010年、日本で「人生がときめく片付けの魔法」がミリオンセラーの大ヒットを記録し、2013年には仲間由紀恵さん主演で日本テレビでドラマ化もされるなど一大ブームを引き起こしました。

 

その後、近藤麻理恵さんの「人生がときめく片付けの魔法」は世界40ヵ国以上で翻訳・出版され、New York TimesやVogue誌などの有名誌でも度々取り上げらるなどして話題になり、シリーズ累計1000万部を売り上げます。

 

2015年にはアメリカのTIME誌の「最も影響力のある100人」に米国女優Jamie Lee Curtisの推薦でアーティスト部門で選出。

 

2016年にはNHKの英語版、NHK WORLDが「Tidy Up with KonMari(こんまりと一緒にお片付け)」という名の、近藤まりえさんがアメリカの片付けに悩む家庭を訪問して片付けの方法を伝授する番組を英語で制作・発表。

 

2019年にはNetflixで世界190ヵ国で、NHKと同様に近藤まりえさんがアメリカの家庭を訪問して片付け法を伝授する番組「Tidying Up with Marie Kondo(KonMari 〜人生がときめく片付けの魔法〜)」を公開、アメリカを中心とした諸国で片付けブームを巻き起こしています*1

 

近藤まりえさんはなぜアメリカで成功できた?

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☝はアメリカのトークショーに近藤まりえさんが出演した動画なのですが、成功のポイントが如実に現れていると思います。

 

それは、

 

①「ときめき」という概念の目新しさ

②禅やエキゾチズム、日本ブランド

③近藤まりえさん本人の魅力

④アメリカ市場への適応

 

の4つです。

 

成功理由①「ときめき」という新しい概念のこんまりメソッド

 

スティーヴン・コルベアに「TIME誌の最も影響力のある100人に選ばれたり、Netflixの番組がブームになったり、どうしてこんなにアメリカ人に近藤まりえさんの片付け術や哲学は支持されると思いますか?」

 

とアメリカのトークショーで聞かれた近藤まりえさんは、

 

「皆片付けに悩んでいるというのはもちろんだが、同時に心の中のモヤモヤも悩んでいるからだと思う。」

 

と答えてます。

 

近藤まりえさんの片付けメソッドでは、「ときめく」もの、思い入れのあるものは無理に捨てさせたりはしません。

 

ものを捨てる際には、感謝の気持ちをものに伝えてから手放すことを勧めています。

 

アメリカの片付け番組や従来のメソッドは、「一つ買ったら一つ捨てなさい」「1年以上使っていないものやストックはとにかく捨てなさい」的な、合理的でだけど無慈悲な「ルール」に従って、持ち主や片付け依頼主が泣き叫ぶ中、「これを最後に使ったのはいつ?」「もう似合わないし使わない!」とバッサバッサと捨てまくるショック療法的と劇的ビフォーアフターが見所でした。

 

こんまりメソッドは、従来の片付け方法で心苦しさや罪悪感を感じる層にも納得、歓迎されたのだと思います。

 

ちなみに、トキメキは英語で「Spark Joy」と訳されています。

 

さらに、彼女の苗字の「近藤 Kondo」はアメリカでは同じ発音の「Condo(名詞、コンドミニアム、分譲マンション)」を連想するそうです。

 

まさに住まいのエキスパートに相応しい苗字だったんですね!

 

成功理由②禅の人気とエキゾチズム、日本ブランド

 

近藤まりえさんやこんまりメソッドがアメリカで受ける理由の一つは、禅や仏教精神、日本っぽいエキゾチズムだと思います*2

 

近藤まりえさんの著書はアメリカのAmazon.comで、カテゴリー別で「ホーム&ガーデン」の他にも「地域・アジア」「スピリチャル」「仏教・禅」のカテゴリに分類され、それぞれ1位を獲得しています。

 

スティーブ・ジョブスなども傾倒するなど禅 Zen は世界でも人気が高いです。

 

断捨離ももちろんですが、ミニマリスト的な考え方はそもそも禅の「執心しない」という考え方に由来します。

 

禅では、ものを蓄えることが豊かではなく、むしろものに心が執着することで心は苦しくなっていくので、「喜捨」のように手放すことの重要さを説いています。

 

近藤まりえさんの番組に出演されていた未亡人の方が、 

「夫との思い出は心の中にあるからものには執着しないわ」

 と言っていたのが印象的です。

 

こんまりメソッドの、住まいに感謝したり、衣類を畳む時に表面を愛情を込めて撫でたり、捨てるものにも感謝を伝え、本を叩いて起こさせるなどは万物に霊が宿っているとする考え方で、確かに日本的だしスピリチャルではあります。

 

近藤まりえさんのNetflixの番組はNHKが制作した番組よりも「障子」「靴で上がる外国の床に正座」「ありがとうの手刀」など、日本人が見ると一部「おいおい(;^ω^)」と思うような日本らしさが演出されています。

 

まぁ、成功しているしみんなを幸せにしているならそれもオールオッケーですけどね!

 

それと、日本ブランドの信用というのもそれなりにあると思います。

 

彼女の著書の英語タイトルは「The Life-Changing Magic of Tidying Up: The Japanese Art of Decluttering and Organizing」で、意味は「人生を変える片付けの魔法:日本流の断捨離と整理整頓の方法」と「日本」と入っていますからね。

 

☝左側が英語版、右側がドイツ語版ですが、ドイツ語版はデザインがアジア&日本風ですね。

 

海外で日本人は中国人に間違われたり、世界地図で正しい位置を指せない人が多くいるのも事実ですが、先人の日本人達やJICAの方々が積み上げた信頼と、G7入りして長い唯一のアジア国で独自の文化を豊富に持っているということで、日本はなんだかんだやっぱりそれなりに海外で信用やブランド力はあります

 

 

日本国内の「日本すごい!」番組みたいに、「世界に日本が夢中&注目していてスゴイ!日本は世界の中心!」ってわけではないけど、教育を受けた人で日本の存在そのものを知らない人はいませんし、ZENとSUSHIと空手と柔道は知っててHONNDAやTOYOTA、TOSHIBAなど漠然としたイメージで知ってる、という感じですかね。

 

ヨーロッパでは日本はアジアの老舗感があるので、たぶんアメリカでも似たような国のイメージは漠然とあるのではないでしょうか。

 

成功理由③近藤まりえさん本人の魅力・実力・イメージ戦略

 

成功の少なからぬ理由の一つは、近藤まりえさんが小さくて可愛い妖精のような雰囲気で、天真爛漫、明るく優しいキャラクターというのもあると思います。

 

トークショーでも司会者はまるで不思議な妖精を見るような目をしてコンマリを見ている場合がほとんどです。

 

単に小柄で可愛らしい日本人女性というだけでなく、二児の母というだけあって訪問先の家庭の子供にも好かれる母性とフレンドリーさがあります。

 

日本や世界の他の国々と比べてもアメリカは移民国家なので多様性命の国ですが、いわゆるファッションや住まいの改造系の番組は訪問中の黒人、白人、ヒスパニック(アジアは存在しないこともしばしば)と紹介した先のエキスパートが依頼主の間との人種的な緊張感がたまーにあるんですよね*3

 

ああいうのをたくさん見た後にNetflixの番組を見たら、近藤麻理恵さんはコミュ力高いし、言葉が完璧ではないのに距離感を感じさせないイタリア人のようなフレンドリーさで人種の壁を感じさせないから素晴らしいですね。

 

言葉を理由に心理的に壁を作ったり、コミュニケーションをすることに過度に恐れていて、英語を話すのを怖がっている日本人(含む・過去の自分)は近藤まりえさんの姿勢から学ぶものもあると思います。

 

成功理由④アメリカ市場に適応

 

近藤まりえさんの成功理由を日本のメディアは「英語は通訳を付ければよく、スキルがあれば成功できる」と分析していることが多いです。

 

しかし、近藤まりえさんの成功は移住してアメリカでのプロモーションを行い、ちゃんと文化的に適応したことも大きいと思います。

 

近藤まりえさんは2014年にアメリカのカリフォルニア州ロサンゼルスに拠点を移し、二児を産んで子育てをしながら仕事を続けています。

 

Netflixのアメリカの番組を見ればわかりますが、アメちゃんの家は途方も無く大きいし、物に対する考え方が日本とは違うので、こんまりメソッドを伝播するには伝え方も単なる翻訳ではなく色々あったでしょう。

 

またコミュニケーションも最初からニッコニコだったわけではなく、NHKの2016年の番組を見たら、Netflixのものと比べて圧倒的に笑顔も少なく真剣な表情の多いプロフェッショナルという感じでした。

 

近藤まりえさんがNetflixや近年の番組出演で見せている笑顔や振る舞いは経験や研究の賜物なんですね。

 

よく言われている英語も、こんまりさんが単独で英語で話している動画も多くありますし、アクセントはあるけれど(それすらエキゾチズムのスパイスになっている)ちゃんと話せる部類だとは思います。

 

しかし、自分の英語に頼り切らず潔く通訳の飯田さんを付けたのも、彼女のまたいい選択だったと思います。

 

飯田さんいつもいい仕事をしていますよね。

 

また付けまつげを使用した日本的には濃い目の化粧や、フェミニンでありながら適度に華やかで清楚な衣装など、ちゃんとアメリカ市場に合わせてますよね。

 

  

Netflixの「Tyding Up with Marie Kondo〜人生がときめく片付けの魔法〜」

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www.netflix.com

Netflixの番組は日本人が見ても面白い

 

Netflixの番組Tyding Up with Marie Kondo〜人生がときめく片付けの魔法〜」はアメリカの家庭が舞台ですが、片付けの基本は同じですし、日本人が見ても十分に楽しめます。

 

というか、見応えという意味では家もリアクションも大きなアメリカ人はショウには最適な人達だと思います。

 

アメリカの家はアメリカンサイズに大きく、その大きい家には日本サイズでは(ドイツでも)考えられない量の安物の洋服やガラクタを大量に貯め込んでいるので、断捨離プロセスは見応えが凄いです。

 

またアメリカ人は感情表現を言葉や表情で表現するのがとても豊かで、家族も登場してカメラの前で喧嘩寸前まで怒ったり喜んだり愛情表現をするので、見てて暑苦しくて(?)とっても楽しいです。

 

日本人はカメラの前ではこんな喧嘩しないしいちゃつきもしない(笑)。

 

Tyding Up with Marie Kondo〜人生がときめく片付けの魔法〜の概要

 

アメリカの他の番組の例に漏れず、人種や境遇などの構成にバラエティ豊かな構成です。

 

今回のシーズン1は8つのエピソードから構成されています。

 

1話:散らかった部屋が夫婦の喧嘩の元に!乳幼児2人を抱える白人夫婦

 

相思相愛だったのに散らかった家の中で険悪になった家庭が、こんまりメソッドの片付けを学びでトキメキを取り戻していきます。

 

夫婦共に本当に素敵で、この1話を見てシリーズにハマった人も多いと思います。

 

2話:子供が巣立ち、3世に渡る荷物を片付けたい退職した日系2世

 

3代に渡って貯めこまれたものに溢れる家の中を近藤まりえさんとともに片付けていきます。

 

寡黙な父におしゃべりお母さんに優しい息子という日系アメリカ人のイメージぴったりな定年退職後の夫婦でした。

 

突如現れたこけしコレクションに笑いました。

 

3話:広い家から小さなアパートに引っ越したアフリカンカップル 

 

広い家からアメリカ的には狭いアパートに引っ越して来た明るく楽しい四人家族の話です。

 

コンサルタントをしていくうちに、父親や子供が全く片付けができず、母親だけが家庭で片付けの全てを背負い過ぎていたということに気がつきます。

 

家族皆で共にこんまりメソッドの片付けを学び、協力して整理された家の中を作り上げます。

 

片付けはライフスタイルを変える、というこんまりメソッドの真髄とも言える回でした。

 

4話:半年前に夫を亡くした未亡人

 

半年前に夫を亡くした未亡人が、前に一歩踏み出すために家の中の整理をします。

 

最初は涙涙なんですけど、中盤から依頼主が創造性を発揮し、第二の人生を応援したくなるような素敵な家を作り上げていきます。

 

4話:1ヶ月後に両親の訪問を控えたゲイカップル

  

最初の馴れ初めに始まり、人間模様が垣間見える良回でした。

 

6話:3人目を計画中の移民×アメリカ人カップル

 

捨てられないし取っておきたい妻はどこにでもいるんだな、と思いました。

 

7話:第一子を妊娠中の夫婦

 

赤ん坊が生まれてくる前に片付けたいという夫婦のお話です。

 

全ての回でも言えるのですが、アメリカ人の家ってなんでこうも馬鹿でかくて俳優や女優でも無いのに百足近い靴を男女ともに持っているんでしょうね。

 

8話:暮し始めて3ヶ月のレズビアンカップル

 

新婚のレズビアンカップルが引っ越して来た家でこんまりメソッドの片付けを学びます。

 

2匹の犬のペット用品や大量の靴の収入に箱を上手いこと使っています。

 

近藤まりえさんのお片付けメソッド「こんまりメソッド」のポイント

 

番組を見て学んだこんまりメソッドのポイントを少しだけご紹介します。

KonMari – Founded by Marie Kondo.

 

コツコツよりも短期間で一気に片付けてしまって、成功体験と「もう戻りたくない」を植え付けるのがこんまりメソッド。

 

まず、片付けを始める前に、「理想的な暮らし」をするかのイメージを書き出します

 

片付けは部屋や場所ごとでは無く、「もの」で分類し、「ときめき」がわかりやすい順に片付けていきます。

 

分類と片付けを始める順番は次の通り。

 

①衣類 Clothes

②本 Books

③書類 Papers

④小物類(文具、電化製品、キッチンなど)

⑤感情的なつながりの強いものSentimental items

 

片付けの際には、家中の各カテゴリのものを一つの場所に集めて「山 pile」を作り、どのくらいの分量を持っているかをまず把握します。

 

そして、山の中から一つ一つ手に取り触り、ときめきを感じる(spark joy)かどうかをチェック。

 

もしもときめきを感じなかったら、ものに感謝を伝えて手放し、ときめきを感じたら取っておきます。

 

トキメキ、とは、それを使って喜びを感じたり、未来を一緒に過ごしたいと思うキュンとした感情のこと。

 

取っておくものを決めたら次は収納です。

 

収納は、

  • サイズ別に、同じ大きさのもの同士を収納する。
  • よく使うものは手の届く場所に、季節のものなどあまり使わないものは遠い場所に収入する。
  • 収入するときはできるだけ立てて収納し、引き出しや扉を開いたら一瞥でどこに何がどのくらいあるかをわかるようにする。
  • 各ものには置き場を決め、家族ごとに責任の所在を明らかにしておく。

 

 などが大切だと思いました。

 

詳しくは近藤麻理恵さんの著書で!

 

 

 

こんまりメソッドで私も人生をときめかせたいと思います(真剣)。

 

Netflixは初回30日無料キャンペーンをやっていますので興味のある方は是非!

 

こんまりメソッドで不要になったものは楽天買い取りなどに売るのも良いでしょう。 

 

 

併せて読みたい

 

 

お金持ちの家はたいへんスッキリしているそうです。

 

 

近藤麻理恵さんは一部批判もあるみたいですが、アカデミー賞授賞式にも招待されるなど名実ともにセレブの仲間入りをしたようです。

 

 

*1:

日本のテレビ番組で「世界で大人気!日本の○○」というのは実際には海外では聞いたことも無いことが多いですが(例:きゃりーぱ○ぱみ○、Perfum○、ONIGIRI🍙など)、近藤まりえさんのブームは本物、凄いです。

*2:

ブッダや禅、ダライラマはドイツではカッコイイものらしい。特にZENを好きな人は多いし、ブッダは完全に謎カテゴリの愛され方をしています。ブッダの頭の置物やキャンドルなんて仏教徒からすれば絶句なんですけどね。。。

*3: 

例えば、アフリカンのちょっと内気な女性のファッション改造番組で、番組ホストの白人(ゲイ)とアフリカンモデルの時間は楽しい雰囲気なのに、白人デザイナーやメイクアップアーティストがやたらと女性に攻撃的というか気まずい空気感でいたたまれなくなったり(編集後であれなら現場はもっと恐ろしいかったことでしょう)。