日本語のワクチンってドイツ語のdas Vakzin からきっと来てますよね?尤も、Vaktinもラテン語由来ですし、ドイツ語ではImpfstoffの方が一般的な感じもしますが。英語ではヴァクシンですね。ワクチンのあれこれを。
1. HPV
私は去年夏頃までは日本語のウェブサイトやニュースも殆ど見ていませんでした。
だから、日本では反ワクチン運動が盛んになって若い女性・少女へのHPVワクチンが副作用を恐れるあまり接種者が激減しているというニュースも知りませんでした。
日本における子宮頸がんの最近の動向はどうなっていますか?子宮頸がんは年間約1万人が罹患し、約2,900人が死亡しており、患者数・死亡者数とも近年増加傾向にあります。特に、20歳~40歳台の若い世代での罹患の増加が著しいものとなっています。
ワクチン接種と「副作用」の直接の因果関係については最新の新聞記事等を見る限りでは否定されているようです。
一方で、実際に接種後に体調を崩して人生が狂わされた女性がいる以上、不安なのもわかりますが、接種を取り入れた欧米先進国では浸潤がんは有意に低下または全く発生していないというのに、日本ではまだまだ若い女性が亡くなったり摘出手術を行われているというのはとても悲しい現状のように思います。
村中璃子医師の著書はTwitterで話題になりましたが、タイトルからしてもう衝撃的です。。
ドイツのお医者さんは割に気軽にグサグサと注射をします。
あまり刺され過ぎないように、ワクチン接種を記録するようにもらったワクチン手帳を広げた様子↓。
ただの黄色い紙ぺらの黒一色刷り、パスポートサイズです。
裏表紙(左側)の「若者(9~17歳)」の項に、12-17歳の少女にHPVワクチン、と書いてあります。
日本のHPVワクチンの諸事情を知った後に、さりげなくちゃんと書いてあるドイツを少しだけ羨ましいと思いました。
他にも破傷風とジフテリアが10年毎との記載があります。
またドイツではありませんが、イギリスでは女性だけでなく12歳から13歳の男児にもがん予防のためにHPVワクチン接種が提供されるとのこと。
HPV vaccine to be given to boys in England - GOV.UK
WHOは反ワクチン運動を2019年の世界の健康を害する脅威のトップ10に挙げているとのこと。https://t.co/lHRdY4K5HT
— Kazuto Suzuki (@KS_1013) January 18, 2019
これは衝撃的。
— 村中璃子 RIKO MURANAKA (@rikomrnk) January 19, 2019
WHOが「反ワクチン運動家(anti-vaxxers)」を2019年の世界の公衆衛生上の脅威の1位に指名。
日本は政府もメディアも反ワクチン運動家の言いなりの「反子宮頸がんワクチン国家」として国連機関から指名手配されたに等しい。https://t.co/2RjeayPo95
2. はしか
【はしか170人超】
— NHK生活・防災 (@nhk_seikatsu) May 22, 2018
流行が続いているはしかの全国の患者数は21日までに170人を超えました。国立感染症研究所は流行の拡大を防ぐため引き続きワクチンの接種を呼びかけています。https://t.co/Pz582t2uSK
ワクチンと言えば、日本では麻疹が大流行です。
乳児や小さい子供がかかると最悪死亡したり、障害が残るそうです。麻疹は空気感染もある非常に感染力が強く生命に関わる恐ろしい感染症です。
【海外渡航を予定している方へ】
— 厚生労働省 (@MHLWitter) May 30, 2018
海外からの #風しん の持ち込み例が増加中
特に30歳代後半~50歳代男性など、風しんへの免疫が不十分な人が #風疹 にかかるリスクや、海外渡航で風しんに感染するリスクがあります。予防には抗体を持つことが重要なので、渡航前に #抗体検査、#予防接種 の検討を。
一時帰国時にウィルスを持ち帰って知らず知らずのうちに加害者になりたくないので、万が一を思ってワクチン接種の記録を探したら、7年前に再接種してました!
自分で接種したというよりもお医者さんにお喋りがてら、海外に行くことを伝えたら有無を言わせずにグサッと刺されたような、とにかくちゃんと接種した私、偉い!ワクチン接種を推奨してくれたお医者さん、打ってくれた看護師さん、ありがとう!
左からの3分の1位のところでちょうど破けているので偽造のように見えるかもしれませんが、偽造ではなくちゃんと麻しん混合ワクチンです。
特に妊娠を考えている若い女性は接種していない場合はできるだけ早く接種しときましょう。
【#妊娠 を希望している方、そのご家族へ】
— 厚生労働省 (@MHLWitter) May 30, 2018
妊娠初期に #妊婦 さんが #風しん に感染した場合、生まれながらにして #難聴 や #白内障、心臓の病気などが起こる #先天性風しん症候群(#CRS)の子どもが生まれることがあります。#子ども を守るためにも #風疹 の #抗体検査、#予防接種 の検討を。
3. BCG
あまり関係ないですが、いわゆるハンコ注射(BCG、抗結核菌)って海外には(少なくともドイツには)あまり無いみたいです。
残念ながら、私の上腕部からももう殆ど跡は消えてしまいましたが、私は結構あれはカッコイイと思うので自慢したりしてました!
4. 狂犬病
日本で狂犬病ワクチンの摂取率が下がっているそうです。
確かに日本は狂犬病清浄国ですが、摂取率が低いといざ上陸した時に未接種の犬は全て殺処分等になることも十分にあり得るので、飼い主さんは是非ちゃんと予防接種に連れていってあげて欲しいです。
日本は狂犬病清浄国だからワクチンは必要ないという話が流れてきた。再上陸は時間の問題と言われていて、ワクチンの接種率が下がってきている中で、日本がどういう状況に置かれているかもう一度確認しておいた方がいいよ(´・ω・`) ref. https://t.co/YEGS2WYCGr pic.twitter.com/f2zBVWlBOU
— isana (@lizard_isana) August 15, 2017
①日本と同様に島国で永らく狂犬病清浄国だった台湾は海外から小動物の浸入で7年前から汚染国に。ヒアリで分かるように日本も常に侵入の危険に直面している。過去50年清浄だったからと予防措置を怠るのは愚の骨頂。
— ピクシー (日本人でよかった) (@pixie10ole) September 18, 2017
今日はじんの診察も兼ねて狂犬病ワクチン接種に動物病院へ行った(じんはドクターのお話をよく聞いていたようだ) 狂犬病予防注射は飼い主の義務です。必ず受けましょう。 pic.twitter.com/spx8rWmOK9
— もも (@momodog22) May 2, 2018