私は過去五年以上東京に住んでいながら一度も靖国神社に参拝したことはありませんでした。
帰国前に、オランダ在住のちょっと憧れの博識(しかも美人)な女性に、「東京に行くから靖国神社も参拝しようかな」、と半分ノリで言ってみたら、
「是非、参拝してあげて下さいね。」
と言われてまして。
そう言われたら行かない訳にもいかないな、と思い、成田空港から東京に来て滞在先に荷物を預けてすぐにやって来ました。
靖国神社とは
明治以降の日本の戦争・内戦において政府・朝廷側で戦歿した軍人らを祀る神社です。
所在地 〒102-8246 東京都千代田区九段北3-1-1
開門時間 通年:午前6時
閉門時間 1, 2, 11, 12月:午後5時 3月〜10月:午後6時
東京を代表する立派な観光地の一つで、皇居や東京駅、千鳥ヶ淵と並びTrip Adviserでは千代田区9位の観光名所です。
ヨーロッパで言う、「無名戦士の墓」に相当するのでしょう、納得です。
靖国神社への行き方
靖国神社は皇居や日本武道館にも程近い、都心のど真ん中千代田区九段にあります。
地上徒歩でも十分に行けますが、東京メトロに乗って地下鉄九段下駅から行くことにしました。
無事辿り着けるか不安でしたが、地下鉄駅構内には標識が沢山あったのでわかりやすかったです。
改札口を出ると、
すぐに標識が。
→の差す方へ従って歩く。
最後に長いエスカレーターを使って地上に出ると、
あれ、ただの綺麗なビジネス街?
ちょっと焦って九段下駅の出口の地図看板を見るも靖国神社が見つけられなくて、近くにいた若いサラリーマンに聞いたら「この坂上がってすぐですよ」と凄い笑顔で教えてもらいました。
言われるがままに歩くこと数分。
本当にすぐでした。
靖国神社は来年、平成31年にご創立150年を迎える、と。
外国人の家族連れ観光客が写真を撮り合っていたので私も撮ったり撮ってもらったりしました。
境内は広く、荘厳な中にも公園のような日常があります。
靖国神社、と名前はずっと知っていましたが、初参拝となるとちょっと感激します。
国を守ってくれた英霊達に、初めて直接挨拶できるわけですから。
ファンキーなイギリス英語を話す集団。
平日午後に行ったのですが、参拝帰りに白百合学園の女学生(紺の刺繍入りセーラーでいつも清楚な、頭の良いお嬢様学校)が本当に一礼して通り過ぎてて感動しました。
白百合の学童がなぜ多いかと言うと、靖国神社と目と鼻の先なんですね。
知りませんでした。
観光バスも複数台停まってました。
大村益次郎の像。
大村 益次郎(おおむら ますじろう、 文政7年5月3日(1824年5月30日) - 明治2年11月5日(1869年12月7日)は、幕末期の長州藩の医師、西洋学者、兵学者である。維新の十傑の一人に数えられる。
長州征討と戊辰戦争で長州藩兵を指揮し、勝利の立役者となった。太政官制において軍務を統括した兵部省における初代の大輔(次官)を務め、事実上の日本陸軍の創始者、あるいは陸軍建設の祖と見なされることも多い。靖国神社の参道中央に像がある理由もこのためであるとされる。
昼をとうに過ぎていたので土産屋の奥にある食堂のようなところで腹ごしらえ。
間違いなく戦争経験した世代であろうお爺さん三人組が日の丸を背負って休憩していて、いよいよ靖国神社に来たという実感がわきました。
遊就館のカレーが美味しいとの情報を事前に目にしましたけど、遊就館は更に進んだ本殿の隣りの建物でセルフサービスのレストランで別物です。
日本式のカレーは久々に食べました。
福神漬けとか忘れてたわ。
いざ、本殿へ!沿道脇には既にみたま祭りの準備の骨組みが始まってました。
菊の御門の門をくぐって中に進むと、そこは見たことのある風景でした。
人々が足を止めている視線の先には遺書が。遺書は定期的に色んな英霊のものが掲示されるようです。
簡潔だけど教養があり、凛々しく力強い。
この日は花菖蒲をたくさん奉納している人がいました。
また境内には軍用犬や鳩など、戦争で犠牲になった動物の像や兵士を送り出し支えた婦人や母子の像などもありました。
靖国神社-4
— 遍插茱萸 (@bianchazhuyu) 2018年7月7日
日本尊重死者不仅限军人,还包括牺牲的军犬、马、信鸽等生命体,为它们立了纪念碑。我感到日本人比中国人更尊重生命,更懂得感恩。军犬、马、信鸽如果有来世,应该愿意继续为日本献身吧。“男怕入错行,女怕选错郎”,我加一句:“命怕投错邦”。投日本就对了。
(图为军犬、马、信鸽纪念碑) pic.twitter.com/PYe4trbYDI
本殿横には遊就館があります。
遊就館
開館時間 午前9時~午後4時30分
- ※元日 午前0時~午後4時30分
※みたままつり期間中(7月13日~16日)、午前9時~午後9時
※入館は閉館の30分前まで
さらに、7月・8月は中高生は入館料が無料だそうです。
靖国神社境内に併設された同社の祭神ゆかりの資料を集めた宝物館。歴史資料と共にパネル展示や遺族から提供された英霊達の遺影や遺品などが展示されていました。
零戦
↑までは一階ロビー内なので撮影可ですが、館内展示物は撮影不可。
私はサングラスかけてホテルから来たのでメガネもコンタクトも無しで、近眼なので細かい文字はあまりよく見えなかったのが残念です。
が、それでも英霊のや英霊達を見送った家族達の想い泣けてくるのでハンカチ・手拭い必須でした。
若者達が、女性の手を握ることなく、死んで今日の我々がある、平和がある。
— ヨシツネ (@yoshitunekodomo) 2018年7月11日
国を守るという事がいかに大事な事か。多くの人々の犠牲によって成り立ってるか。
お母さんの気持ちがね、この花嫁人形に結晶してるんですよ。
三宅久之 https://t.co/yGlnZ80P5u pic.twitter.com/Pinaa5O207
意外にも(?)若い人や若いカップルが多く、会社の同僚でしょうか、サラリーマン風のおじさん軍団や家族連れの外国人観光客っぽい人達がいました。
色んな意味で、過去の英霊達に恥じぬ生き方をしたいと思い出しました。
7月13日~16日はみたま祭り
日本古来の信仰にちなみ昭和22年に始まった「みたままつり」は、今日、東京の夏の風物詩として親しまれ、毎年多くの参拝者で賑わいます。
期間中、境内には大小3万を超える提灯や、各界名士の揮毫による懸雪洞 が掲げられて九段の夜空を美しく彩り、本殿では毎夜、神霊をお慰めする祭儀が執り行われます。 また、みこし振りや青森ねぶた、特別献華展、各種芸能などの奉納行事が繰り広げられるほか、光に包まれた参道で催される盆踊りや、夜店の光景は、昔懐かしい縁日の風情を今に伝えています。
みたま祭りの始まった昭和22年と言うと、戦後のアメリカGHQ支配で戦中よりも多くの餓死者を出した、大変な時代だったと記憶しています。
みたま祭りについて、こんな記事を見つけたので、下記にみたま祭りの起こりについて一部引用します。
発祥は実は古い話ではなく、昭和21年7月の新暦での盂蘭盆(うらぼん)の時期に、米占領軍の敵視政策によつて如何(いか)にも荒れた淋(さび)しい風情に陥つてゐた靖国神社に、長野県遺族会の有志の人々が集合し、米軍の許可を何とか取付けて英霊を慰めるための盆踊りを境内の相撲場で催したのがその起りである。
この盆踊りの思ひがけない成功に啓示を受けた神社側が、翌昭和22年には神社主催の形で続行し、以後占領期間中も憚(はばか)る事なく慰霊行事として続けてゐた。爾来(じらい)既に70年を超える歴史を閲(けみ)した。
この祭(まつり)は、現在では例年1万基を超える大型の、2万基に近い小型の提灯(ちょうちん)の奉納、及び約300人の有志が揮毫(きごう)し献納する懸ぼんぼりが呼物の「光の祭典」として東京の夏の代表的風物詩となつた。
今週末はみたま祭りです。
東京・ #靖國神社 にて7月13日~16日まで「#みたままつり」が行われます。期間中、境内には大小3万を超える提灯や、各界名士の揮毫による懸雪洞が掲げられて九段の夜空を美しく彩り、本殿では毎夜、英霊をお慰めする祭儀が執り行われます。#神社検定 pic.twitter.com/AOfnrfpc9n
— 神社検定 (@jinjakentei) 2018年7月12日
みたま祭りの準備は着々と進んでいるようです。
もうそんな時期かぁ#みたま祭り #靖国神社 pic.twitter.com/ejKzZ3LDqL
— こめて (@cometeo) 2018年7月4日
まずは、みたま祭りの準備が進む靖国に。
— Tsuyoshi-M (@t_masuoka) 2018年7月11日
それにしても暑い。 pic.twitter.com/NJlBlS7Tpr
過去のみたま祭りの様子の動画。今年は屋台も復活するそうです!
みたま祭りは、全国から集う英霊の霊を慰め楽しませるために、全国からのお祭りを催すみたい。
堅苦しく考えないで楽しむのが正しい楽しみ方なんだろうな、と。
新作浴衣*全11型大量入荷しました(`・ω・´)b🎆
— dazzystore(デイジーストア) (@DazzyStore) 2018年7月9日
▼https://t.co/Fub1gtIic0
今回追加された新作 #浴衣 はフラミンゴ柄など
今どきチックな個性派浴衣が勢揃いしました💝
今週末は都内では #みたま祭り もあるよ~🎋✨#dazzy の浴衣でかわいく目立っちゃお!#通販 #ドレス #ファッション #可愛い pic.twitter.com/nHpeB2Pk8u
↑非常に正しいのである。関東圏にお住まいでご都合の合う方は、是非。
今日から17日まで靖国神社は みたままつりです😊
— はやと (@hatohatohatomu) 2018年7月13日
行ったのは昼間ですが、夜は幻想的な情景です✨
うちも親戚の多くが命を捧げて靖国で眠っており、鳥取の本家からの頼みもあって毎年みあかし🏮をあげています🙏
暑い中 かっぽれや踊りが奉納されてました😆
今年は屋台が復活してた👀#みたままつり pic.twitter.com/hnBNk8fmYm
靖国神社で、本日から7月16日まで「みたままつり」が開催されています。 #みたままつり #靖国神社 #千代田区 pic.twitter.com/JryqHO5IoO
— 千代田遺産 (@chiyodaisan) 2018年7月13日
私は今となっては、東京に住んでいた時にみたま祭りも靖国神社のさくらも行けばよかったな、と軽く後悔してます。
絶対に綺麗&楽しいです。