りんごの匍匐前進

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ドイツの映画館CINEMAXで話題のハリウッド映画「ボヘミアンラプソディ」を見てきた

ボヘミアンラプソディーキャッチ画像

QUEENのリードボーカル、フレディ・マーキュリーの伝記的映画の『ボヘミアン・ラプソディ』を遂に映画館CINEMAXで見てきました。その様子や感想をレポートします。

ボヘミアンラプソディの基本情報

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ボヘミアン・ラプソディ』(Bohemian Rhapsody)は、アメリカとイギリスによって製作された、伝説的なロックバンドのクイーンの伝記映画。

 

2018年10月24日にイギリスで初公開、134分。

 

監督 ブライアン・シンガー

脚本 アンソニー・マクカーテン

製作 グレアム・キング、ジム・ビーチ、ロバート・デ・ニーロ (クレジット無し)、ピーター・オーベルト、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー。

主要キャスト

  • フレディ・マーキュリー  ラミ・マレック
  • ブライアン・メイ     グウィリム・リー
  • ロジャー・テイラー    ベン・ハーディ
  • ジョン・ディーコン   ジョゼフ・マゼロ
  • メアリー・オースティン  ルーシー・ボイントン

 

ドイツの映画館Cinemaxでボヘミアンラプソディを見た

 

クイーンはリアルタイムで知らない世代なので、正直あまり興味なかったのですが、日本のTwitter界隈で盛り上がりすぎて気になって見に行くことに。結論、行って良かったです!

 

ネットで上映情報をチェック

Bohemian Rhapsody Kino」といった具合に、見たい映画のタイトルとKinoと入力して検索すると見たい映画がどこで上映されているか情報が得られます。

 

映画チェーンのCinemaxで上映中でした。https://www.cinemaxx.de/

ドイツCinemaxのトップ

ドイツCinemaxのトップ

ボヘミアンラプソディを選択すると、吹き替え版がメイン上映で英語のオリジナル版は22時50分から上映とのこと。 

ドイツでボヘミアン・ラプソティを見る

https://www.cinemaxx.de/film/bohemian-rhapsody

 

ドイツでは吹き替え版が人気

ドイツでは非ドイツ語圏の映画は吹き替え版がメインです。

 

これは自説なのですが、おそらく漢字かな交じり・スペース無し高密度コンパクト言語の日本語の方が視認性が良いのと、口の動かし方がドイツ語と英語ではより近い(どちらも日本語よりダイナミック)なので吹き替え版がより自然に楽しめるからだと思います。

 

ドイツのテレビで放映されるハリウッドスターやディズニープリンセスに孫悟空だってめちゃめちゃ上手いドイツ語を話します。

 

ドイツ語の吹き替え版、アニメの吹き替え版もなのですがドイツ人は基本的に原作の声質に似せるという点にはあまり重要視していない気がします。

 

映画館で原作音声の字幕付きを見たい場合は(OmU、Original Mit Untertitel の略)と書かれているものを選びましょう。

 

今回のボヘミアン・ラプソディに関してはEnglishとのみ書かれておりドイツ語字幕はありませんでした。

 

吹き替え版を作る予算はあるのに字幕版を作らない不思議。

 

DVDなどは字幕に注釈で耳の聞こえない人用、と書いてあるものもあります。 

 

ドイツ語版のボヘミアンラプソディの予告①

ドイツ語ペラペラフレディ・マーキュリー! 

 

ドイツ語版のボヘミアンラプソディーの予告②

 

ハリウッド映画のドイツ語吹き替えを見て毎回感心するのは、吹き替え版の翻訳家と吹き替え声優の「口ハメ」のうまさです。

 

確かにドイツ語・英語共に言語学的にも近いし、両方とも顔をダイナミックに変形しながら喋るという点では似ていますが、ドイツ語吹き替えは口が不自然に感じない長さや単語選びのセンスの良さは職人芸というか、いつも感心させられています。

 

俳優さんの演技も(ドイツ人的に)自然で上手くて違和感がなく、吹き替え版が普及するのも納得。

 

座席表はこんな感じです⇩。平席から升席、VIP席に恋人たち向けシートなどがあります。

 

VIPシートは一番見晴らしと音響の良い中央部最前列で、(今はキャンペーン中にて同一料金ですが)前列はお安めなんですね。

 

今はキャンペーン中で5.99€とお買い得です。オペラの予約と同様に座席をクリックして選択し、チケット予約しておくことができます。

ドイツの映画館の座席表

 。。。が、なんとチケット予約にチケット一枚あたり、チケット代とは別に50セントの予約手数料がかかるらしい。よくないね!

手数料

ということで当日券を買うことに。

 

当日まで予習にQUEENのJewelsを聴いてYouTubeでドキュメンタリーや公式動画を見たりしてました。

 

ウォークマンに妹氏が昔入れといてくれたアルバムを聞き出すと知ってる曲ばかりです。

SONYのウォークマンに表示されるQUEENamazon music

 

来ましたCinemax! ピンク色のロゴマークが目印です。

 

日本ではあまり見かけなくなってしまった自動回転ドアもドイツではまだまだ現役。中に入ります。

 

ドイツCINEMAX入り口の回転ドア

夜の10時を過ぎているのでほとんど人がいません。

チケットの購入

自動発行機でチケットを購入します。

 

演目と席を指定してチケットを購入します。 

 

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演目はもちろんBohemian Rhapsody!!

 

自動発券機の支払いは銀行のECとクレジットカード払いのみ。

 

チケットゲット!レシートみたいにペラペラだけど5.99€の安さなのでおそらくは経費削減でしょう。いいね!

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中央よりやや真ん中の列の中央に席を取りました。

 

窓口販売もあるので現金でもチケットは購入できます。

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関所みたいなところでチケットを見せて入場します。

 

バーコードを当てるでもスタンプを押すでも無く、おじさんがチケットの上に軽くちぎって裂け目を付けておしまい。

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上映室の番号が駅の看板みたい。

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日本の映画館と同様、割高でスナックスタンドがあります。

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行き止まりにようやくボヘミアンラプソディのパネルを見つけました!

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この前でしっかり記念撮影してきました。

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上映室1(Kino1)に入ります。

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室内は写真より更に真っ暗闇でした。

 

たぶん、清掃費と照明代を削減するためにずっと暗いのだと思う、ドイツ人はそういうところ合理的で頭がいいから。日本の映画館はも少し明るいですよね?

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暗闇でも席に辿り着けるようにうまいことできている

座席はフカフカで座り心地よし、肘置きにドリンクスタンド付き。

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程なく徒歩圏内の店などローカルCMやテレビ番組のCMに始まり、次に飲み物攻撃。

 

クリスマス感満載のコカ・コーラやビールなど、CMを見ている人が飲み物を買いに行ったりしてたから効果は大きい。

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KrombacherのCM

次に映画予告たち。ディズニーの実写映画「メリー・ポピンズ」の予告動画に謎の本気を感じたり丸くおじいちゃんになったコリン・ファース様に軽くショックを受けたりしていました。

 

広告の音量は不快なまでに大きく感じられましたが、この20th Century FOXのギュイーンって鳴るカッコイイエレキギターの音を聞いたら「もっと音量上げろ」と思いました。

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FOXのクレジットを見ただけで拍手したくなりました。

 
 
 
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OK - I’m a bad boy (again!) - but I couldn’t resist capturing this moment, sitting in the small theatre in New York at the USA premiere of our film - BOHEMIAN RHAPSODY. This was my first opportunity to witness the effect that my arrangement of the FOX FANFARE would have on an audience not composed of Queen fans as such. And the very beginning of the film’s journey in the USA. Chills up the spine ! And now - as the film continues to smash records around the world (thanks folks !!)! I can’t resist sharing this early tentative moment. ******* The icing on the cake is the finishing touch we added in the mix suite - Freddie’s “Hey Hey Hey” at the end enables him to put his stamp on this opening declaration. And the finished piece is a clear signal to the audience, I think, that this movie got our (Rog and my) seal of approval. I think this will make me smile to my dying day ! Bri

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最終的な観客はこの日は私を含めて全部で10人前後だったと思います。

 

感想・雑記(微ネタバレ注意)

まず第一に、とっても 目の保養。

 

フレディ・マーキュリーの恋人が声も顔もスタイルもとっても可愛いくて癒し。

 

ブライアン・メイ様は本物もカッコイイけど、その本物の若い時ににこれまたよく似た俳優もカッコイイし、フレディ・マーキュリー役の人も目が綺麗で画面を眺めるだけでひたすら癒される。

 

ロジャーもジョンも似た系統の俳優をよく見つけてきたな、と感心しました。

 

日本に住んでた頃はドイツに暮らせば金髪碧眼美少女美少年美男美女に囲まれて暮らすと思っていましたが、そんなことは無かった。

 

映画の中は美男美女のみが映し出される夢の世界でございます。

 

映画とは、美男美女を大スクリーンで非日常体験するのが醍醐味でしょう。

 

youtu.be

出て来る曲が名曲有名曲ばかりで、「ここにその歌を入れるか!」という驚きと「待ってました!」感が両方あって最高でした。

 

それとやはり映画館で大画面大音量というのはいいですね。

 

フレディ・マーキュリー役は目の色もスタイル(フレディ・マーキュリーの方が手足が長い)も違うし、正直そんな絶賛されるものかな?と序盤は思ったのですが、あのマイクスタンドを自由にし始めた辺りからフレディ・マーキュリーに見えてきました。

 

特にラストのライブシーンは映画館で見なきゃダメ!と皆が言うのもわかる圧巻パフォーマンスでした。他のメンバーは顔の系統も背丈とかもそっくり。 

 

 

映画全体の構成としては、フレディ・マーキュリーの20年間を2時間強に詰め込んだせいで台詞が(元の経緯を知ってると)ちょっと説明っぽ過ぎたり、慌ただしくも感じたし、できれば四時間くらいの作品にして動くフレディ・マーキュリーやクイーンをもっと見たかった、という感じ。でも余韻を残しまくりですっごく良かったです。

 

ブライアン・メイのインタビューで語っていたアドリブシーンの、思い上がったフレディが「自分がいなかったらお前は誰にも読まれない論文を書く天文博士でお前はしがない歯医者!」と罵倒するシーンが、想像してたよりもずっと辛い文脈でした。

 

「QUEENは家族なんかじゃない、お前たちは各々家族を持ってるけど」と言うシーンとかも私はフレディにどっぷり感情移入して辛くて泣きました。

 

フレディの才能と自分の性質と運命、そして病に翻弄されながら苦しんでいく様は悲劇的でもありながら、才能を存分に発揮して輝いているんだから余計に感動してしまう。

 

彼は間違いなく天才よね。天才がしっかり才能を発揮できた時代とQUEENというバンドの存在には本当に感謝。

 

映画が終わったらドイツ人達がエンドロールが始まったばかりで本物のフレディ・マーキュリーの動画が流れている最中にさっさと帰っていてちょっと驚きました。

 

確かに夜も遅いし作品も終わったけど(てかドイツ人って結構いつもこういうとこある。)

 

ミュンヘンの場面はフレディ・マーキュリーが堕落している感じで美しい思い出が一つも描かれていないよね。というか映画の中盤からはずっと辛い。

 

日本人は着物を着たり金閣寺のお札を見つけたり嬉しいポイントがたくさんありましたが。

Queenは日本語歌詞の歌「手をとり合って(Queen - Teo Torriatte (Let Us Cling Together) - (Official Lyric Video) - YouTube)」を発表していたり、本当に日本を愛してくれている人達です。

 

Tシャツ塗りつぶしの件は本当に残念です。

 

Queen Official チャンネルが日本語訳付き動画も公開してくれています。 

www.youtube.com

現在も表舞台でQueenとしての活動を続けるブライアン・メイやロジャー・テイラーと違い、「フレディ以外の声のQueenは考えられない」と事実上の引退をしたジョン・ディーコンですが映画では絶妙に損なような地味なような調子乗ったりで面白かったです。

 

「手をとりあって」のレコードの日本版のジャケット写真、フレディもロジャーもブライアンもカッコよく写ってるのにジョンだけ「それでいいのか!」って映りな気が。

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あとジム・ハットンいい人過ぎよね。

 

帰って翌日一番に見たのはLIVE AIDの動画。

youtu.be

フレディ歌上手すぎ、スタイルも抜群で身体のラインも動きも全て綺麗だし、史上最高のライブパフォーマンスと言われるのも納得でした。

 

あとメイ様がスタイルいいしギター上手すぎ。フレディが若い時に着ていたタイツはフレディがバレエが好きでバレエを広めたいとの思いから着ていたそうだけど、あれはフレディの長い手足があるから様になるのであって一般人が来たらもじもじ君か変質者ですよね。

 

アメリカではフレディ・マーキュリーの死後に生前と同じだけのQueenのアルバムが売れたと言います。

 

フレディ・マーキュリーやQueenの音楽は死ぬことが無くずっと生き続けていくんだろうな。60年代のUKロックの代表格がビートルズなら、70年代はQueenで決定で良くないか。 

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私はロックを聞く方なのですが、Queenは記録も凄いしヒット曲揃い、色んなアーティストに影響を与えたのは知っていたのですが、なんというか王道というか万能なイメージが先行して、嫉妬半分で食わず嫌いでした。

 

今回の映画で食わず嫌いが治ってどっぷりQueenを聴くようになったのは良かったです。Queenを聴かないで人生を終えていたらもったいないですからね。

 

主演俳優は歯をフレディ風に(出っ歯に)付け歯してたの?と、不自然では無いけどあの歯の感じは珍しいから映画の中では地味に気になってました。

 

ご覧の通り、ラミさんは出っ歯ではありませんね。

The Tonight Show Starring Jimmy Fallonの中で付け歯をしていたと述べています。確かにフレディの歯は特徴的だけど。

 

 

歯の数が多くて出っ歯気味なのはフレディのコンプレックスだったとか。

 

カラコンは入れないのにコンプレックスだった出っ歯を再現しちゃうってちょっと酷いような(;^ω^)。

 

ライブエイドのシーンが撮影のDay1だったというのは驚きです。

 

銀幕を出ると俳優陣がまるでかっこよく見えない不思議。

 

おまけに年も取って見える!ハリウッドってどんな魔法使いのいる場所なんでしょう。

 

女優さんは喋り方を含めてすっごく可愛い。

 

冒頭の現代のポリコレっぽい文脈でフレディを語るのはちょっと違和感。

 

テイラーとメイが映画製作に加わって本当に良かったと思うのは変な方向に傾きすぎなかった点でしょうか。

 

「実験的になるべきだ」というシーンで、バイオリンの弓でギターを弾くシーンはブライアンの「そんなことはしていない」との猛反対によってカットされたとか。

 

後世の過剰演出や解釈でフレディやクイーンを現代的な価値観で描いていたらさぞかし陳腐なものになっていたことでしょう。

 

映画はこれで良かったと思うけど、フレディはフレディの人生を生きたんだから変な色付けをして消費しないで欲しい。

 

Freddie Mercury Story - フレディーマーキュリーストーリー - QUEEN」というドキュメンタリーの中でも衣装デザイナーのダイアナ・モーズリーも「彼は彼の人生を生きたいように生きただけ。同性愛運動の看板になどなりたくなかったのです。」と語っていましたが本当にその通りだと思います。

 

ビハインド・ザ・シーン。

ライブエイドの撮影を舞台袖から笑顔で見つめるブライアン。 

 
 
 
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TwitterにはリアルタイムからQueenを追っかけていた大ファンの先輩たちが大勢いて、貴重な写真やエピソードを公開されています。感謝、感謝。

 

⇩の四つのハッシュタグはずっと見てて飽きません(笑)。

 

NHKのクローズアップ現代も早速やらかした模様。

 

フレディやクイーンを自分たちの主張というか誘導のために勝手に色付けて話すのはやめて欲しい

 

他の人の感想で、「もっとフレディのLGBTの影の部分を見たかった!」と言う人がいたけどとんでもないと思いました。

 

フレディはフレディとして生きたのに、なんで後世に赤の他人が勝手にLGBTなるカテゴリに押し付けるのか。

 

それに私には映画もプロポーズするまでが幸せでその後は見るのも辛い位に十分に影を描いたように思えました。

 

 

 ☝のツイートで「ボヘミアン・ラプソディ殺人事件」が気になったので再放送を見ました。その内容と感想を記事にしてます👇。 

 

今やすっかりQueenやフレディ・マーキュリーにハマって、暇があればインタビューやライブ動画を見ています。

 

英語ができて良かった!Queenは全員大卒、ブライアンに至っては博士のインテリ軍団ですが、インタビュー動画がインテリぶっていなくてむしろロックなのに切り返しが凄く面白いです。

 

このKiller Queenのフレディ・マーキュリーの右手の黒マニキュアに憧れて、

似たのを買いました。中学生か(笑)。

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Walkmanで聞きながら歩いているだけでも幸せな気分になるから音楽の力はすごい。

 

もう少しQueenやフレディ・マーキュリーの魔法にかかっていたいと思います。