私が一番はじめに受けた試験はゲーテインスティテュートの試験ではなく独検二級でした。
受検当時はまだドイツに暮らす将来などはまるで考えておらず、大学の教養課程で一年間ドイツ語を選択し、ドイツ語を学んだと言う証拠を残すため、就職活動の前に履歴書を少しでも黒くしたい、という半ば不純(?)な動機で受検を決意しました。
結果、無事合格しました。対策に使った教材や試験本番の様子をレポートします。
最新の情報については公式サイト等でご確認ください。
一年間、文学部でも外国語学部でも無いただの第二外国語履修者がなぜ二級を受けようと思ったのか、とよく聞かれました。 答えは、単純に、履歴書に書けるのは二級からだと思ったからです。 よくよく考えたらちょっと無謀だったとも思います。 対策に用いたのは、 です。 他の教材は使っていないので比較はできませんが、1回目の受検で合格したので、結果論からはこれで良かったのかなぁ、と思います。 最初は「こんな薄い教材で大丈夫かなぁ?」と思いましたが、怠け者の性分で受験日2週間~10日前から受験料惜しさに必死に勉強したくらいなので、むしろこれくらい薄い方がこなし易かったです。 問題と解説の質も良く、とても密度の濃い勉強ができたなぁ、と思います。 ↑の教材は2009年版のものなので、最新版等は↓でチェックするといいと思います。 単語帳の類は使わなかったけれどあれば便利そう。 私は語彙不足過ぎて長文読解では単語が分からな過ぎて、もはやコナン君や占い師になりきって本能で解いていたので、どうせなら試験直前よりも普段から使うとよいのではないでしょうか。 模擬試験も買おうか迷いましたが、まずは上の一冊を終わらせてからでも遅くないと思い、買いませんでしたが、確実に合格したいなら。 対策は、大学一年時の第二外国語の授業で使用した文法テキストの復習と、このテキストのみです。 対策は、テキストのタイトルを文字通り受け止めて、30日前から開始し、らくらく合格するつもりでいました。 一日見開き一ページ勉強していけば30日で2セットの予想問題と1セットの模擬試験を含む対策ができる算段です。 問題数は少なくても、非常に内容が濃いです。 筆記体が下手なのはご愛嬌。 目にする単語や熟語がほぼ知らない、なのに辞書を引けば赤線・太字ということの連続で、テキストは解読⇒暗記、の繰り返し学習でした。 まる三年間以上ドイツ語にほぼ触れることなく過ごしていたお陰ですっかりとドイツ語能力が語彙も語感も文法も全て錆びついてしまい、最初の数日は睡魔との戦いでした。 沢山辞書を引いて文法書を読んで、やっと見開き一ページ(=一日分)が完了する感じです。 平日の夜はよく眠れるのでそれはそれでいいのですが、週末は忘れ去った語彙を取り戻すべく、テキストの不明語彙は片っ端から辞書を引いて暗記に努め、教科書の音読等で語感を取り戻そうとしました。 最初は文法で比較的軽めですが、後半の長文読解や聴解試験です。 正解に辿り着けずに焦りもしましたが、付属のCDをSONYのウォークマン(今でも現役!)に取り込んで、繰り返し音読して丸暗記に徹しました。 順番通りにやっていて試験当日に対策が間に合うか微妙だったので、先に巻末の模擬試験をしたりしてどんどん間違えてどんどん暗記することにしました。 テキストの解説は簡潔かつ的確で、更にCDも質が良く、問題テキストの朗読文は繰り返し聞き、オウム返ししたりしていました。 強いて不満を言えば、付録で単語と日本語をセットで吹き込まれているトラックは要らないかな、と思いました。 長文読解は時間不足が懸念材料だったので、CDの助けを求めてテクストの朗読で自然なドイツ語を身につけ、リーディングのスピードアップに努めました。 最終的には27日・28日、予想問題と三日分を終わらせることなく受験当日を迎えました。 受験票と筆記用具を持って都内の私大か私立高校に行きました。 どんな人が受験するのだろう、と思ったら、高齢の方がちらほらであとは若い人が多く、よくよく耳を澄ませば都内私大の独文科やドイツ語学科の学生みたいでした。 場違い感に緊張度が増すどころか、受験料を絶対に無駄にしたくない一心で最後の悪足搔き、会場入りしてもなお、辞書にかじりついて単語の暗記に努めていました。 試験は他のTOEICやTOEFLの試験と同じかよりアットホームな雰囲気で特にこれといった問題もなかったように思います。 半分以上の問題はドイツ語能力以上に超能力や本能を使ってなんとか全問回答したら、どうやら合格ラインを超えていたらしく後日合格証が郵送されてきました。 日本企業の面接の時に聞かれていい話のネタになりました(笑)。 取っておいて損はないと思いますよ。 私の場合は結果ギリギリ合格したから良かったものの、本来はもっと勉強しといた方がいいと思います。 試験対策は余裕を持ったタイムスケジュールを持って取り組むといいでしょう。 本気で頑張れば二週間くらいの短期集中型もありますが、あくまでもそれは計画通りにいかなかった場合の手段です。 特に、ドイツ語から離れて一年以上経っている方が再挑戦するなら「語感」を取り戻すトレーニング日程をもう少し余裕を持って組むといいと思います。 簡単ではありませんが、ちゃんと対策すれば基本的に誰でも合格できる試験だと思うので、大学でドイツ語を学んだことのある人は文理を問わずに取得を目指してみてはどうでしょうか。 独検二級自体は就活の面接でちょっと聞かれた位で、「資格」としてはこれと言って特に役に立ったことはありませんが、話のネタになり、ドイツ語能力は上がりましたし、後にゲーテインスティテュートのB2やC1を独学で合格するための良い成功体験となりました。 次回はゲーテインスティテュートのB2やC1の対策について書こうと思います。なぜ二級?
使用教材と予算
対策方法とタイムスケジュール
試験当日
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アドバイス等