起
今日、美容に詳しい友人ら(ヨーロッパ系)と、まとまった額のお金ができたら、あれ試したい、これしたい、とかいう、美容に関する妄想話をしていました。
私はもっぱら歯列矯正、とか、歯のホワイトニングとか、歯のことばっかなんだけど、むこうは堀が深い顔だからか皺!皺!クマ!ばっかで、もっぱら皮膚ばかり気にしていました。
ボトックスにはまだ自分は若いけど、既に目の周りのシワがたくさんあるから、病院行って大掛かりなケミカルピーリングをする、ヒアルロン酸打つ!とか。
もちろんどれも妄想。
そこから現実案、どこのアイクリームとか、ハイライトだとかコンシーラーとか。
承
で、話の流れで、アジア人の美白熱について話題になった。
そこにいたヨーロッパ人、満場一致で全員が
アジア人の美白熱はアジア人が白人みたいになりたいから、
って考えだった。
というか常識、みたいな。
なんか、その言い方、嫌じゃない????
っていうか、自分らどんだけ美しい人種だと思ってんの!???
ヴィクトリアシークレットモデルやパリコレモデルの美女グループが
「アジア人って、うちらみたいになりたいんでしょ?」
発言したら、私だって怒りません。
いや、その場にいた人、私も含めだけど、モデルなんてとんでもない、身長は皆170cm以下でジーンズのウェスト部分にお肉が乗っかっているのを女性らしいセクシーさとか言っている、普通のヨーロッパ人女性+ゲイ男性一名で、とても多人種の美醜を品評できる美しさを持ち合わせていない一般人中の一般人です。
転
日本も中国も、インドだってそりゃ今でこそ空前の美白ブームだけど、千年以上前に書かれた美女だって真っ白なわけでございまして、色白=美の概念は太古昔からあったわけです。
それを、アジア人みんな、自分たちみたいになりたくてもなれない、大枚叩いて白肌手に入れようとしてる可哀想な人扱いとは。
日本で白人モデルが溢れてるのだって、「とりあえずグローバル感だしとけ」、ってのが第一で、日本人のは白人の美醜を見分ける目が肥えていないから審美眼があまり鍛えられていないので、欧米では通用しないような白人モデルでも「それっぽく見えるから」という理由で使えて、また下着とかなら生々しくないように外国人モデル使っとけ、ていどの非常に浅はかな理由で、別に、白人全員が美しくてしょうがないから白人種の美を崇めるために白人モデルを使ってるわけではないと思う(除く、一部のスーパーモデル)。
モデル、というのは要はお洋服のハンガーな訳ですから、細くて手足が長くなりやすい背が高い人種がどうしても有利なので、背が高く瘦せている、という点では東欧の若い娘は第一段階クリアしてる。
欧州系白人の珍説、「アジア人は白人になりたくてしょうがない」説を肯定するかのような、「白人さんはスタイルよくて羨ましい」という日本人を見ると、なんだかいたたまれない気持ちになります。
確かにスタイルのいい、ドイツの若いお姉ちゃんもいないこともないが、大半は太ってるか貧相、顔だって個体差大きいし、ハイディクルムみたいに顔とスタイルが揃った人なんて滅多にいない。
Germany's Next Top Modelですら、顔とスタイルの両方揃ってる出演者は非常に稀なのです。
ハリウッドスターも、スーパーモデルも、見かけ9割で大金手にしてるわけで。
あんな人、街にいません。
私、ドイツに住んで、毎日白人の顔見て暮らし、ある日久々にハリウッド映画を見たの。もう、顎外れるかと思ったわ。
何この美男美女!!CGかって位、整いすぎている顔立ち、スタイル!!!
一方の西洋人だって、若い人頑張って痩せて、ストレートヘアに無理にしたりするけれど、だれも白人が頑張ってアジア人になろうとしてる、なんて言わないよね。
日本人の白人みると「イケメン」とか金髪美女、とかすぐに言うの嫌い。
あなたの見る目が肥えていないだけで、その白人は別にイケメンでも美女でもなんでもありませんから。
アジアに来る白人も、アジア人がブロンドに弱いのを知っててか、わざわざ安っぽいプラチナブロンドにする人もいる。
結
東アジアのデカ目とか、美白ブームって、白人になりたい、というよりは、アニメになりたいようにみえるんだけど。
どうなんでしょう?
追記で納得したツイート。
白人はアートなども含め美の基準の中心に居座ってるからこそ多様な美を楽しめる余裕があるのだと思う。アジア人が「多様性」を最初に言い出したとしたら、たぶん醜い人種の嫉妬としか思わないでしょ。
— 琥珀色 (@eisei123) September 4, 2018
レスリーキーの本で読んだけど、アジア人モデルの写真は端っから格下扱いらしいしね。
「多様性」なんてのは徹底的に突き詰めれば、余裕のある白人様が他の価値観も眺めてみようか、って程度のきまぐれなんだと思う。それを真に受けて調子こいてたら排斥されるのがオチ。事実そうなってきてる。
— 琥珀色 (@eisei123) September 4, 2018
アメリカは知らないけど、ヨーロッパには確実にこういう暗黙のコンセンサスはある。
別大陸から来た、文化的には完璧に欧米風なアジアンも同じカテだからやっぱり基準は人種だよね。
個人の感じる美醜の嗜好までどうこう言うつもりはないけど、日本人が「同じ側」と思って舞い上がって夜の国際交流に勤しんだり平等気分ヒャッハーラブアンドピース日本サイアクーって言うのは違うよね。
ヨーロッパにおける有色人種はあくまでも白人様の多様性ファッション、寛容さファッション、ダイバーシティファッション用のアクセサリーな面があるよ。