りんごの匍匐前進

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【ネット暗黒時代昔話】完全デマ創作話を新聞の読者投書欄に投稿→掲載されネットで炎上した話

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日本の大手新聞の全国版の読者投稿は、例え氏名(本名)・年齢・居住区域が明記されていても、内容が完全にでっち上げである場合もあります。

 

10年以上が経過し、もう時効だと思うので、「王様の耳はロバの耳ー!!」と叫ぶがてらここにネット暗黒史を吐き出したいと思います。

 

10年以上が経過しても、未だにGoogle検索画面とネット上に黒歴史は実名と市町村名付きで残っています。ネットは怖いです。

 

新聞とテレビは真実でネットはフェイクニュース?

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ネット社会の匿名性がフェイクニュースを生む、との論調がテレビや新聞などのマスメディアでは主流ですが、実名でも偽証する事はあるし、ペンネームで真実を語ることもあります。

 

日本の大手全国紙の新聞には必ず 読者投稿欄があり、 身の周りで起きた ほっこりエピソードや、社会への問題提起 など、読者の声を紹介しています。

 

新聞社にもよると思いますが、 これらの読者投稿は 実名と年齢及び 大まかな居住地域なんかも明記していたりするので事実だと思われがちです。

 

実際、Twitterでも読者投稿欄の画像は「無名の一般市民の渾身の訴え」として時には数万回リツイートをされています。

 

ある日の全国紙の読者投稿欄にトンデモ話が掲載

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十数年前のある日、弟の名前と年齢、居住している市町村が明記された文章が、うちでは取っていない全国紙の読者投稿欄に掲載されました。

内容は、自分の陰鬱な話をしてから言いがかりとも言える論法で政治のせいにして政権批判しておしまい。

 

同姓同名、市町村も年齢は弟ですが、学歴、家族構成や職業など、全て弟と異なるものでした。

 

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地元で騒ぎになって家族が問い詰めると、弟は「自分ではない、同姓同名だ」と言い張りました。投書内容が陰鬱だし、設定も何一つ正しくはないので、「そうか」と弟を信じて終わりました。

 

幸いにも、同市町村で同姓同名、同年齢がいたみたいです。また、「こんな話を大手新聞社が確認もせずに載せる訳がない」という思いもあったのだと思います。ちなみに向こうの同姓同名同年齢同市町村さんも「自分じゃないよー笑っちゃうねー」という感じで、「じゃあ誰だ」という話になって、人の噂も七十五日、いつしか話題にも上らなくなりなりました。

 

私は弟が母の同情を引くために若干の虚言癖があることを知っていたので最初から弟の言葉を信じませんでした。

 

ネットで炎上する

まず2ちゃんねるやネット掲示板で炎上

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ネットではその陰鬱な投稿が炎上していました。批判内容は「さすがにこれは本人が悪い」というものと、「政治が悪い」の2方向だったと思います。

 

今では新聞の読者投稿欄の記事がシェアされるのは画像中心だと思いますが、昔はガラケーだったし、プライバシーや著作権意識も緩かったから、記事のシェアは画像やネット記事ではなく、記事文書の書き起こしのコピペが主流でした。よって、弟の名前の文字列を検索すると、トップから百ページ以上の2ちゃんねるやまとめ記事やその転載記事がズラリと並びました。

 

まとめ記事では同級生を名乗る者が登場するものの、卒アル晒しや恐れていた住所晒しや家族写真晒しなどはされておらず、内容批判だけでわりと良心的なものでした。

 

興味深かったのは、地域に詳しい人やその道の専門家や当事者らが現れて投書内容を検証し、【これはフェイクである】【〇〇新聞社も△△部の記者が見ればこんなのデマだって一発でわかるだろ】みたいな結論を出していたことです。

 

政党色の強いサイトでは陰鬱話は名前付きで拡散されるものの、政権批判がメインなので個人特定に関心が向くことはありませんでした。

 

国会議員などの政治家までブログで言及

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2ちゃんねるで炎上して暫く経ってから、野党の国会議員や地方議員まで新聞の読者投稿を引用してブログを書いていました。政権批判ですからね。利用しやすいのでしょう。

 

幸い、山尾志桜里代議士が匿名個人ブログの「保育園落ちた日本死ね」を国会にまで持って行き、ユーキャン流行語大賞の賞を受賞した時のような大事にはなりませんでした。

 

数年後、部屋から新聞社からのお礼ハガキが見つかる

ハガキは突然に

弟は掃除をする習慣が無く、新築の家を綺麗に保つために普段は母が部屋に掃除機をかけるそうです。しかしその日はたまたま帰省していた妹がその役割で、新品同然でホコリを被ったTOEICの本を手に取ってみたら、読者投稿欄掲載のお礼のハガキが大事そうに(?)挟まれていたそうです。消印の日付けからして紛れもなく「あの」記事です。

 

なんで何年も大事に取っているのか、意味がわかりません。社会を動かした、という満足感でもあるのでしょうか。

 

これで確定しました。あの投稿は事実無根の創作でした

大手新聞社はこれだけ政治的な内容の投稿で実名を載せる場合も事実関係の裏取りの一つもしないんですね、びっくりです。

 

新聞社で読者投稿欄の原稿修正をしてた者ですが - くろいぬの矛盾メモ

掲載前に新聞社と投稿者がやり取りすることもあるみたいですが、こんなセンシティブな内容を、明らかに事実関係に矛盾点があるのになんの検証もせずに載せるのはまるで新聞社が読者の実名を利用しているかのような不信感があります。

 

また、実名付きで大手新聞社の読者投稿欄に掲載されると事実無根のデマでも真実として扱われるというのを体感しました。

 

十年以上経った今もまだデマ投稿はネット上に残る

 今現在、弟の名前を楽天ウェブ検索を使って検索したところ、該当の昔の掲示板・まとめサイトはヒットしませんでした。おそらく古くてもう誰も読まない情報で、楽天ウェブ検索は新しい検索エンジンなのでカバーしていないのでしょう。ヨシヨシ。

 

一方のグーグル検索では当時のまとめサイトやブログがまだまだ出てきます(ToT)。昔と違うところは、トップの2ページがフェイスブックなところです。フェイスブック、ありがとう!またグーグルさんも「類似検索結果は除外しています」と表示してくれてますので、昔の検索結果に比べたら幾分かはマシです。グーグルさんもありがとう!

 

忘れられる権利は原則当事者の申し立て

デマの読者投稿や、名前をせめて削除して欲しい、と多くのサイト運営者に連絡したりコメントを残したりしましたが全て徒労で誰からも相手にされませんでした。新聞に掲載されるというのはそれくらい社会的信用が大きいことなのでしょう。

 

リベンジポルノ、や忘れられる権利、という言葉が一時期流行っていたので、うちの場合も消してもらえないか調べたりコンタクトを取ってみましたがダメでした。

 

匿名でも真実の場合もある

妹は地方紙の読者投稿欄に複数回、ペンネームでの掲載経験があります。掲載されるのは「ちょっといい話」系で、掲載される度に新聞の写真を送ってくれます。お礼はハガキ一枚だった全国紙と違い、粗品ももらえるみたいです。また一度お礼の電話ももらったことがあるそうな。

それと掲載前に新聞社と添削後の文書でもいいか、と最終許可を求めるやり取りをしていました。

 

まとめ

  • 新聞や実名が必ずしも真実とは限らない。
  • ペンネームや匿名がフェイクニュースとも限らない。
  • ネットは一度出た情報は十年経っても消えない。

 

ブログも身バレ注意よ。超リアルな体験(?)記。

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