私はドイツで見知らぬ人達から中国人に見られるのはもうしょうがない、と割り切っています。
街を歩けばニーハオとかチンチョンチェーン(頭の悪い人には中国語やアジア語?は全てチン・チョン・チェーンと聞こえるらしい)と言われたり、釣り目のジェスチャーをしてくる人もいます。
全く嬉しくはないけれども、それくらいでいちいち怒ったり傷ついたりしないようには耐性が付いてしまいました。
とはいえ、それでも見かけで判断されるのはやっぱり嫌なものだから、せめて日本人は同じ事を訪日・在日外国人にはして欲しくないな、と思います。
トルコの友達に起きた悲劇(?)
ドイツ生まれ・ドイツ育ちのトルコ人の友人が先日、「 自分はドイツ語のネイティブスピーカーだからドイツ語を教えてあげられるからタンデムパートナー(互いの言語を教え合う相手)が欲しい! 」と、タンデムパーティーに行ってきたそう。
そこでレア人種の日本人を見つけました。
その日本人はドイツ語のタンデムを探してたらしく、日本語を学びたい彼はその日本人にタンデムの話を持ち掛けたものの、 ドイツ語のネイティブスピーカーだと信じてもらうことができなかったそう。
「たしかに金髪碧眼のドイツ人ではないけどさ」と。
なかなか無礼な断り方で落ち込んでいました。
ヨーロッパで受けたアジア人差別的な扱い
見かけだけで区別されるのって、たまに本当に嫌な時もあります。
其の①。
ロンドンのヒースロー空港の乗り換えで、広大な敷地だから、スタッフに移動方向を確認しようと制服を来た黒人女性に近付こうとしたら、 私が口を開ける前に、アゴで中国人スタッフの方に行けと言葉もなしに指示されました。
私を見かけだけで中国人扱いした上に、あの態度は腹が立ちました。
その②
スイスのチューリッヒの三ツ星ホテルの朝食で、地階のレストランに一人で言ったら、中国人団体客(会議室みたいな所で別に朝食を取る)から抜けてきた迷子だと思われたらしく、事情も説明なしに「あちらのお部屋です」とか言われて」レストランから追い出されました。
中国人が沢山の会場に着いて「事情」を知り、私は中国人団体客ではないからもとの1Fのレストランに戻ると、威圧的に大きな声で英語だったと思いますが出ていけ、あっちだ、というような事を言われました。
私は「中国人団体客じゃない」と言っても信じず、物凄く嫌な感じで部屋番号聞かれ、フロントに確認しに行ったきりで詫びの言葉の一つもない。
なに、それとも、このレストランはアジア人が食事とっちゃいけないっての?
服装はチェックアウト前、ジャケットにスカートのビジネスカジュアルスタイルの平日朝で、水筒に飲み物を詰めたり等、非常識なことは全くしていないのに私を勝手に中国人認定してこの扱いです。
朝からもの凄く惨めで馬鹿にされて嫌な気分になりました。
気を使って、ドイツ人老夫婦が、空いてるレストランのわざわざ隣に座ってあれこれ話しかけてくれたのがせめての慰めでしたが。
日本と白人至上主義
世界は広くて色んな人が住んでいる以上は誤解や軋轢(あつれき)があるのは仕方がないにせよ、可能な限りはしたくないし、同じ日本人にもしてほしくないものです。
孔子さま曰く、【己(おのれ)の欲せざる所は人に施す勿れ(なかれ)】と。
日本人も金髪碧眼の白人至上主義で、次がアフリカ系の英語圏出身、アジアやアフリカ系は下に見てる感じがある気がします。
日本人がドイツ語のネイティブスピーカーのトルコ人を拒絶したのは、「言葉だけでなく、文化的な面も学びたいからドイツ人からドイツ語を学びたかったんだと思うよ!」と一生懸命フォローしましたが、本音、それだけじゃないと思いました。
結論
人格と国と人種、何の因果関係もないし、一般化なんてできないのだからステレオタイプを持ったり、話したことも無い人を決めつけたり優劣を付けるのはあほらしいな、と思いました。